ネットワーク × プログラミング

次世代スイッチASIC

演算装置をパイプライン接続したスイッチASIC(特定用途向け集積回路)が2010年代に開発され、欧米ではスイッチASICをベースにした低消費電力で高速な通信システムの研究が進められています。最大の特徴は、従来は専用ASICを必要としたルータやファイアウォールを、スイッチASICをベースにしたプログラマブルスイッチ上で、P4プログラミング言語を用いてプログラミングできることです。

Programmable Data Plane
プログラマブルスイッチの構成とパケット処理のプログラミング

Beyond 5Gノード

Beyond 5Gネットワークの制御プレーンのソフトウェア化が進む一方、データプレーンのUPF (User Plane Function) ノードをソフトウェアで実装するとテラビット/秒でパケットを転送できません。これに対して、スイッチASIC上にテラビット/秒のUPFノードを、米国のカリフォルニア州立大学、ジョージワシントン大学と共同で開発しています。

Programmable 5G Core Network
Beyond 5G/6Gコアネットワークの構成

省電力ルータ

現在のルータが電力消費の多い高速メモリに経路表を記録しているのに対して、高速メモリを使用しない経路表不要のステートレス転送を実現します。

SGDs Goal 7

Research Themes

研究テーマ一覧

ネットワーク × プログラミング

スイッチASICをベースに、超高速で低消費電力なBeyond 5G/6Gネットワークの実現に向けたプログラミング技術を研究しています。

ネットワーク × セキュリティ

機械学習と暗号技術を組み合わせて、Beyond 5G/6G時代の攻撃検出技術や攻撃防御技術を研究しています。

ネットワーク × AI × セキュリティ

多数のスマートフォンを協調させて、高速で安全な機械学習を実現する分散機械学習を研究しています。

ネットワーク ← AI × アルゴリズム

AIに基づく最先端のアルゴリズムを、もののインターネット (IoT) 時代の通信デバイスを対象として最適化しています。

6G × プライバシー

計算資源の豊富でないデバイスにおいて、高度信頼実行環境や軽量暗号を活用したプライバシー保護を研究しています。

量子インターネット

量子状態を効率的に送信するインターネット技術の研究開発を足がかりに、量子技術を用いたインターネットの実現を目指して研究しています。