演算装置をパイプライン接続したスイッチASIC(特定用途向け集積回路)が2010年代に開発され、欧米ではスイッチASICをベースにした低消費電力で高速な通信システムの研究が進められています。最大の特徴は、従来は専用ASICを必要としたルータやファイアウォールを、スイッチASICをベースにしたプログラマブルスイッチ上で、P4プログラミング言語を用いてプログラミングできることです。
Beyond 5Gネットワークの制御プレーンのソフトウェア化が進む一方、データプレーンのUPF (User Plane Function) ノードをソフトウェアで実装するとテラビット/秒でパケットを転送できません。これに対して、スイッチASIC上にテラビット/秒のUPFノードを、米国のカリフォルニア州立大学、ジョージワシントン大学と共同で開発しています。
現在のルータが電力消費の多い高速メモリに経路表を記録しているのに対して、高速メモリを使用しない経路表不要のステートレス転送を実現します。
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