研究内容

安全で高速なネットワークを目指して

大阪大学 大学院情報科学研究科 情報流通プラットフォーム講座では、インターネットの革新を目指し、斬新さと実用性を兼ね備えたネットワーク技術を研究しています。具体的には、大規模なAIモデル生成に用いられるデータセンターネットワークの開発や、分散型機械学習を安全かつ高速に実現するための技術、サイバー攻撃の検出やプライバシーを守る匿名通信など、セキュリティ関連技術の開発に取り組んでいます。また、これらの技術をネットワークの内部に実装するために、超高速なネットワークハードウェアのプログラミングにも力を入れています。

これらの目的を達成するため、研究室内部に閉じずに著名な研究機関との連携にも力を入れています。国内でAIデータセンターの開発を主導する企業との共同研究を開始しました。さらに、海外の研究機関との連携も強化しています。現在は、米国の大学と共同で、ネットワークプログラミングを活用した6Gネットワーク向けセキュリティ技術を研究しています。他にも、スペインの大学とプログラマブルネットワークおよび6Gネットワークの共同研究を開始するほか、オーストラリアや香港の研究機関とも協力し、将来のインターネットに関する検討を進めています。

ネットワークアーキテクチャ

今日のネットワークにおいて山積する技術的・社会的問題の抜本的な解決を目指して、望ましいネットワークの形について考察を行っています。

ハードウェア

ネットワーク研究の基盤技術として、超高速なネットワーク機器のプログラミングに取り組んでいます。

アルゴリズム

ネットワークの高速化を実現する、最先端のアルゴリズムを開発しています。

プライバシー

他者と繋がることを可能にしつつ、繋がることを強制しないネットワークを実現します。

セキュリティ

安全なネットワークに欠かせないデータの秘匿性・完全性や計算の検証可能性を提供する、高性能な暗号技術や計算手法の研究を行っています。

連合機械学習

分散データを活用した機械学習手法である連合学習の高速化と安全性向上に取り組んでいます。

Beyond 5G / 6G

Beyond 5G/6Gネットワークの実現に向けて、超高速で低消費電力な通信技術や自動運用技術を研究しています。

量子通信

量子状態を効率的に送信するインターネット技術の研究開発を足がかりに、量子技術を用いたインターネットの実現を目指して研究しています。